紫外線を予防する
紫外線とは
紫外線とは、地球に到達する太陽光線のうち、波長が短くエネルギーの高い光のことでUV-A、UV-B、UV-Cの3種類に分けられます。問題は前者2種の紫外線で、UV-Cと呼ばれる最も有害な紫外線は、ほとんどがオゾン層によって吸収されてしまうため、地球上に届くことはありません。
紫外線の種類
種類 波長(nm) 地上への影響
UV-A: 380-320 大気圏でほとんど吸収されずに地表に達する。浴びると肌が黒くなる日焼けをする。ただし、大量に浴びるとDNAに傷がつき、皮膚の老化を早める。
UV-B: 320-280 オゾン層の増減により、地上に到達する量が変動する。浴びると肌が赤くなる日焼け(サンバーン)をする。大量に浴びると免疫力の低下や、皮膚ガンや白内障を引き起こす恐れがある。
UV-C: 280-200 オゾン層によりほぼ吸収されてしまうため、地上にはほとんど到達しない。ただし、最も危険で殺菌光線と呼ばれており、免疫力の低下や皮膚ガン、白内障を引き起こす。
紫外線予防対策
UV-Aは太陽が最も高くなる5月に最も多くなります。しかしながら、最も少ない冬の時期においても、UV-Aは2分の1にしかならず、年間を通して紫外線対策をする必要があります。また、UV-Bはオゾン量が最も減る8月頃に最も多くなります。
紫外線を予防するには、もちろん紫外線に当たらないことが一番です。しかし、生活をする上で、全ての紫外線を避けることは不可能といえるでしょう。食事やサプリメント等でビタミンCを摂取し、紫外線に当たった後の対策をすると同時に、日焼け止め化粧品や日傘、帽子等を活用して根本的に肌に紫外線が当たらないようにする対策をとることが大切です。
サンスクリーンコスメ
サンスクリーンコスメの主流は酸化亜鉛や酸化チタンといった金属の微粒子化合物の粉末を混ぜたクリームです。肌に塗ることによって紫外線を肌の上で散乱・反射させるタイプが効果的と言われています。最近では、耐水性や皮脂対策、乾燥やつっぱり感などの使用感の向上を計るためのスキンケア成分や美白成分などが多く配合されています。 ここで、日焼け止め化粧品を購入する時に、SPFとかPAという言葉を目にしますが、これらは、いずれも紫外線防止効果の指標です。